これは、旧Locibookにおいて書かれた記事です。復習ロボットには適用されない内容の可能性があります
アミノ酸(amino acid)は、タンパク質の素材となる有機化合物です。
アミノ酸は、アミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持っており、アミノ酸どうしのアミノ基とカルボキシル基が結合し、鎖状になることで、タンパク質を作り上げます。DNAにはこのアミノ酸の配列情報が格納されています。
アミノ酸の一覧は次のとおりです。なお、セレノシステインはアミノ酸として扱われないこともあります。今回はこの画像に合わせて、セレノシステインもアミノ酸として覚えます。

アミノ酸の知識は、大学受験はもちろん、医学・生物・化学分野における基礎となるものです。
しかしながら、アミノ酸は、20もしくは21種類もあるので、覚えるには少し手間がかかります。もし、力づくで試験前に覚えたとしても、復習しなければ、すぐに忘れてしまいます。これでは、記憶した労力が無駄になってしまいます。
この記事では、アミノ酸の記憶が、2度と忘れない長期記憶となるよう、記憶の宮殿に格納していきます。
覚えたいアミノ酸をリストアップする
まず、覚えるべきアミノ酸をリストアップします。リストアップしたアミノ酸は、次のとおりです。
プラス電荷のある側鎖
- アルギニン R-Arg
- ヒスチジン H-His
- リジン K-Lys
マイナス電荷のある側鎖
- アスパラギン酸 D-Asp
- グルタミン酸 E-Glu
極性があるが電荷のない側鎖
- セリン S-Ser
- スレオニン(トレオニン) T-Thr
- アスパラギン N-Asn
- グルタミン Q-Gln
特別なケース
- システイン C-Cys
- セレノシステイン U-Sec
- グリシン G-Gly
- プロリン P-Pro
疎水性の側鎖
- アラニン A-ala
- バリン V-Val
- イソロイシン I-Ile
- ロイシン L-Leu
- メチオニン M-Met
- フェニルアラニン F-Phe
- チロシン Y-Tyr
- トリプトファン W-Trp
Locibookでのアミノ酸の覚え方
上記のリストアップした内容を、Locibookを使って、記憶の宮殿に配置していきます。
なお、ほかの図と同様に、以下の図も1つの例です。背景画像は、ご自身の親しみのある場所に変更してください。また、置換画像も、より適したものがありましたら、そちらを採用してください。
覚えたい内容は、図において、0時方向から時計回りに配置していきます。
作成した図は次のとおりです。

- アルギニンは歩いている人
- ヒスチジンはヒステリーをおこしている人
- リジンは利子(りし)になりそうな小銭
- アスパラギン酸はアスパラ

- グルタミン酸はクルミ
- セリンはセレブの男性
- スレオニンはトレーニングをしている女性
- アスパラギンはアスパラ

- グルタミンはクルミ
- システインは何かのシステムっぽい画像
- セレノシステインはセールの札
- グリシンは栗(くり)

- プロリンはプリン
- アラニンはアラジンのランプ
- バリンはバリンと割れたガラス
- イソロイシンは海岸の磯(いそ)

- ロイシンは老人(ろうじん)
- メチオニンは目
- フェニルアラニンは笛(ふえ)

- チロシンはチロリアンの男性
- トリプトファンは鳥(とり)
アミノ酸の覚え方へのコメント
これらの図において、アスパラギン酸とアスパラギン、グルタミン酸とグルタミンは、それぞれ同じ置換画像を持っています。置換画像が重複すると、配置した内容が分からなくなると思うかもしれません。
たしかに、アスパラの置換画像を思い出しただけでは、そこに配置したアミノ酸がアスパラギン酸なのかアスパラギンなのか判別がつきません。
しかしながら、記憶の宮殿は順番についての情報も保持しています。そのため、記憶の宮殿において、”酸”という語尾がつくアミノ酸が先に来ると覚えておけば、アスパラギン酸の場所もグルタミン酸の場所も思い出せるでしょう。
置換画像は、内容を思いだすためのトリガーです。置換画像がかぶってしまっても、思い出せさえすれば、わざわざ別の置換画像を探す必要はありません。