これは、旧Locibookにおいて書かれた記事です。復習ロボットには適用されない内容の可能性があります
助動詞は、文の意味を補足したり、いわゆる筆者の気持ちや判断を表現する役割をもつ品詞です。そして、現代の日本語と同じように、古典の文法にも助動詞があります。これを、ここでは古典文法助動詞と呼びます。
古典文法助動詞の知識は、古典の読み解きに必要なものです。もちろん、受験にも必要になります。しかしながら、覚える量も多く、古典文法助動詞自体もまるで暗号です。暗記に苦労している学生も多いようです。
この記事では、古典文法の助動詞の基本形とその意味を、Locibookを使い、記憶の宮殿へと格納していきます。
古典文法助動詞のリストを作成
まず、記憶の宮殿に配置する、古典文法助動詞とその意味をリストアップします。
- 未然形
- 受身, 尊敬, 可能, 自発
- る
- らる
- 使役, 尊敬
- す
- さす
- しむ
- 打消
- ず
- 推量
- ず
- む(ん)
- むず(んず)
- まし
- 打消推量
- じ
- 希望
- まほし
- 受身, 尊敬, 可能, 自発
- 連用形
- 過去
- き
- けり
- 完了
- つ
- ぬ
- たり
- 推量
- けむ(けん)
- 希望
- たし
- 過去
- 終止形
- 推量
- らむ(らん)
- べし
- らし
- めり
- 打消推量
- まじ
- 伝聞・推定
- なり
- 推量
- 連体形体言
- 断定
- なり
- たり
- 断定
- その他
- 完了
- り
- 比況
- ごとくし
- 完了
Locibookでの古典文法助動詞の覚え方
上でリストアップした、古典文法助動詞とその意味のリストを、Locibookを使って記憶の宮殿へと配置していきます。
なお、ほかの図と同様に、以下の図も1つの例です。背景画像は、ご自身の親しみのある場所に変更してください。また、置換画像も、より適したものがありましたら、そちらを採用してください。
覚えたい内容は、図において、0時方向から時計回りに配置していきます。

- 未然形は店(みせ)
- 受身…は柔道の受身
- “る”はルアー
- “らる”はラルフローレンのポロ
- 使役…は働かされている労働者

- “す”は酢
- “さす”はサソリ
- “しむ”はSIMM

- 打消は打ち消し線
- “ず”は何かの図
- 推量は水量

- “む”は空っぽの瓶(無)
- “むず(んず)”は難しいルービックキューブ
- “まし”はマシーン
- 打消推量は打ち消し線
- “じ”はジーンズ

- “まほし”はまぼろし
- 連用形は薬の連用
- 過去は火口(かこう)

- “き”は木
- “けり”は蹴り
- 完了は完了のチェック
- “つ”は月(つき)
- “ぬ”は塗る(ぬる)

- “たり”はピースが足り(たり)ないパズル
- “けむ(けん)”は
- “たし”は足し(たし)算のプラス

- 終止形はSTOPの看板
- “らむ(らん)”は蘭
- “べし”はゆべし
- “らし”はラッシー
- “メリ”はメリケン

- “まじ”はマジックカーペット
- “なり”は歩の成り(なり)

- 断定はダンデライオン(たんぽぽ)

- その他はotherで痣(あざ)
- “り”はリス
- 比況は不況
- “ごとくし”は櫛(くし)
古典文法助動詞の覚え方へのコメント
この記事では、記憶の宮殿で古典文法助動詞を記憶しました。
ただ、皆さんも実感していると思いますが、記憶の宮殿は思いだすのに少し時間がかかります。テスト中に時間が足りなくなると思われるかもしれません。
たしかに、記憶の宮殿だけでテストに向かうのは無謀です。おそらく回答中に時間切れとなるでしょう。
しかしながら、知識を記憶の宮殿に入れておけば、通常の練習問題をしているうちに、すぐに取り出せるような記憶へと変化していきます。わざわざ、頭のなかで場所をたどる必要が無くなります。
したがって、良い点数を取りたければ、練習問題を行い、記憶の宮殿に入れた知識を使っていきましょう。何回か使っているうちに、自分のものとなるはずです。