これは、旧Locibookにおいて書かれた記事です。復習ロボットには適用されない内容の可能性があります
UML(Unified Modeling Language)とは、システムの構造・動作・協調関係などを、設計したり、他者と共有したりするときに使用される、グラフィカルな記法の一種です。統一モデリング言語とも呼ばれます。

UMLは、その意味や有用性について、様々な意見がありますが、この議論には触れません。筆者にはよく分かりませんので、専門家の方におまかせします。
ただ、ノートやホワイトボードにスケッチして、軽くシステムの設計をしたり、既存のシステムを理解・共有するのに有用な記法である事は事実です。
この記事では、UMLについてのLocibook的な覚え方を紹介します。
記憶の宮殿に配置するUMLリストの作成
まず、覚えたいUML図のリストを作成します。リストはUML図の名前のリストです。UML図の名前リストを覚える理由については、後述します。
- #構造図
- クラス図
- コンポーネント図
- 配置図
- オブジェクト図
- パッケージ図
- #振る舞い図
- アクティビティ図
- ユースケース
- ステートマシン図
- #データ受け渡し図
- シーケンス図
- コミュニケーション図
- タイミング図
- 相互作用概要図
LocibookでのUMLの覚え方
作成したリストを、Locibookを使い、記憶の宮殿へと配置していきます。
ほかの図と同様に、以下のLocibook図も1つの例です。背景画像は、ご自身の親しみのある場所に変更してください。また、置換画像も、より適したものがありましたら、そちらを採用してください。
覚えたい内容は、Locibook図において、0時方向から時計回りに配置していきます。

- 構造図は建築の構造
- クラス図はクラウド
- コンポーネント図は音楽のコンポ
- 配置図はキレイに配置されたカップ
- オブジェクト図はオブジェ

- パッケージ図はプレゼント用パッケージ
- 振る舞い図は巫女舞い
- アクティビティ図はリゾートなどのアクティビティ
- ユースケース図は柚子(ゆず)
- ステートマシン図はマシン

- データ受け渡し図は名刺の受け渡し
- シーケンス図は試験官(しけんかん)
- コミュニケーション図はコミュニケーション中の様子
- タイミング図は時計
- 相互作用概要図は相互作用しているイメージ
UML図名の一覧を覚えたら、UML図のわかりやすい画像をネットから拾ってきて、Locibook図として追加します。こうすることで、スペースド・リハーサル法による、効率的なUML図の復習ができます。

なお、復習時には、そのUML図の名前を記憶の宮殿のどこに配置したかを思い出します。すると、UML図名だけでなくUML図自体が、その場所とリンクされ、さらに記憶が強化されます。
UML図の名前を覚える理由
UML図について理解したいのに、その名前を覚えることに違和感を覚えるかもしれません。
確かに、UML図の名前だけを覚えても無意味です。役に立たないでしょう。
しかしながら、名前を覚えなければ、その中身を覚えたり理解したりするのは困難です。
なぜならば、理解や概念というのは、つかみどころない幽霊のような存在だからです。バラバラのまま理解したからといって、放っておけば雲散霧消してしまいます。そのため、これを縛り上げて1つにまとめて固定するものが必要となります。これが名前です。
したがって、何かを理解したり覚えるときは、まずその名前リストを覚えます。学習の効率が数倍になるはずです。