これは、旧Locibookにおいて書かれた記事です。復習ロボットには適用されない内容の可能性があります
「人を動かす」は、まわりの人間を味方にする、影響力のある協力者をあつめる、友人を作るなどのアドバイスが書かれた、自己啓発書の元祖とも言われる名著です。
この書籍はデール・カーネギーによって書かれ、1936年10月に初版が発行されました。日本で430万部、世界で1500万部を以上を売り上げています。ソ連最後の最高指導者のミハイル・ゴルバチョフも当時の米国大統領のロナルド・レーガンも読んだとされます。
「人を動かす」などの自己啓発書は、読破することで、その内容を身につけられたような高揚感にひたれます。
たしかに、気持ちよくなりたいだけなら、1回読むだけでいいでしょう。「人を動かす」を読めば、翌日より、友達がたくさんできたり、協力者が集まってきたりする気分に浸れます。
しかし、残念ながら、ほとんどの人はそのノウハウを仕事や生活に生かせません。
なぜならば、本の内容を忘れてしまうからです。1回読んだだけでは、翌日には本の70%を忘れてしまいます。うろ覚えでは、本の知見に従い行動する気持ちもなくなります。
逆に言えば、本の内容がしっかりと頭に残っていれば、その知見を生活や仕事に生かせるという事です。もちろん、本の知識が自由に取り出せればの話です。
この記事では、「人を動かす」の内容を生かすため、Locibookを使った本の要旨の覚え方を紹介します。
「人を動かす」の要旨をピックアップしリスト化する
まず、覚えるべき内容を、「人を動かす」よりピックアップし、リスト化します。
リスト化した内容は次のとおりです。
- 人を動かす三原則
- 批判も非難もしない。苦情も言わない。
- 率直で、誠実な評価を与える。
- 強い欲求を起こさせる。
- 人に好かれる六原則
- 誠実な関心を寄せる。
- 笑顔で接する。
- 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。
- 聞き手にまわる。
- 相手の関心を見抜いて話題にする。
- 重要感を与える – 誠意を込めて。
- 人を説得する十二原則
- 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
- 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
- 自分の誤りをただちにこころよく認める。
- おだやかに話す。
- 相手が即座に’イエス’と答える問題を選ぶ。
- 相手にしゃべらせる。
- 相手に思いつかせる。
- 人の身になる。
- 相手の考えや希望に対して同情を持つ。
- 人の美しい心情に呼びかける。
- 演出を考える。
- 対抗意識を刺激する。
- 人を変える九原則
- まずほめる。
- 遠まわしに注意を与える。
- まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える。
- 命令をせず、意見を求める。
- 顔を立てる。
- わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。
- 期待をかける。
- 激励して、能力に自信を持たせる。
- 喜んで協力させる。
Locibookで「人を動かす」の要旨を覚える
次に、Locibook図に、覚えたい内容を配置していきます。
なお、ほかの図と同様に、以下の図も1つの例です。背景画像は、ご自身の親しみのある場所に変更してください。また、置換画像も、より適したものがありましたら、そちらを採用してください。
覚えたい内容は、図において、0時方向から時計回りに配置していきます。

- 人を動かす三原則
- 人がよく動いているイメージ
- 率直で、誠実な評価を与える
- ネットショップなどの評価のイメージ

- 誠実な関心を寄せる
- 関心(かんしん)より監視(かんし)カメラ

- 相手の関心を見抜いて話題にする
- 話題(わだい)より和太鼓(わだいこ)

- 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない
- 指摘する指のイメージ

- おだやかに話す
- おだやかな水面

- 人の身になる
- 身より刺し身

- 人を変える九原則
- 変えるより蛙(かえる)
- まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える
- バナナの皮に注意というイメージ

- 命令をせず、意見を求める
- 手を上げて意見するイメージ
- わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる
- わずなことより、小さな鳥をイメージ

- 激励して、能力に自信を持たせる
- 激励→励ます→ハゲている人
あとは、Locibookのスペースド・リハーサルによる復習をこなすことで、頭の中に確実に本の内容が刻み込まれるはずです。
記憶することで本のノウハウを生かせるようになる
「人を動かす」にかぎらず、自己啓発書的な本を仕事や生活に役立てたかったら、その内容を覚えなければなりません。
たしかに、覚えるのは面倒です。「人を動かす」のこの規模のLocibook図を作成するのに数十分はかかるでしょう。そして、スペースド・リハーサルによる復習もしなければなりません。
しかしながら、せっかく読んだ本の知識を無駄にするよりはマシです。今まで読んだ自己啓発書やノウハウ本を思い返してみてください。何か覚えていることはありますか?それ、仕事や生活で役立ちましたか?ほとんどの人の返答はノーでしょう。
「人を動かす」などの自己啓発書やノウハウ本を読んだら、それをLocibook図にして覚えてしまいましょう。必ず、役に立つ状況が来るはずです。